From:橋本公平 (大阪の事務所より)
おはようござます、ウェブマーケティングコンサルタントの橋本です。
ぼくお奥さんは水道の蛇口をきちんと閉めないことがあります。しめ方が悪いのか、蛇口そのものが緩くなってきてるのか分かりませんが、気づくと「ちょろちょろー」と出てる。それに気づいて「出てるでー」と注意するわけですが、数日後、またちょろちょろ出てる。
そして頻繁に注意がつづくと、だんだんとちょろちょろがなくなります。
1回言っただけでは伝わらないので、何回も言うわけです。繰り返し言っていると、あることが起こります。奥さんも蛇口を閉める際に、ふと注意をうけたことを思い出します。ポッと反射的に出てくるわけです。
蛇口をしめる、ポッ。蛇口をしめる、ポッ。まるでパブロフの犬のように。
何を言いたいのかというと、
最低7回〜15回は同じことを繰り返し伝える必要がある
です。
重要なことは何度も伝える必要がある
社長が従業員に対して「何度言っても分かってくれない」と不満を持っているとしましょう。その「何度」は具体的に何回ぐらいでしょうか。意外と2、3回で「何度も」と捉えていたりします。
でも、
人は最低7回〜15回ほど繰り返し聞かなければ、言われた内容を理解し、覚えてくれることはできない、
と言われます。
特に価値観が固まった事柄に対しては、それを取り払うのに時間と労力が必要になってきます。
あなたは1日1食を推奨している医師を知っていますか。テレビでよく見かけますが、これはかなり非常識な考え方です。日本人は1日3食が健康にいいと当たり前のように思ってきたので、急に1食でいいよと言われエビデンスを与えられても、頭では理解できるけどなかなか腑に落ちません。
医師によっては逆にカラダに悪く絶対おすすめできないという意見もありますが、みんなが賛同しなくても、その考えを繰り返し発していると、それに感化される一定の人が生まれます。
ホームページでも何度も伝えよう
私たちは中小企業は、いろんなメディアで短期間で大量に伝えることはできませんが、ホームページというメディアひとつでも、活用できると思いませんか。
あなたの考え、実はあまり知られていない事実、お客さんのことを大切にする気持ちなど、重要なことは何度でも繰り返し発したらどうでしょう。毎日を顔を合わす社内の人でさえ伝わらないのに、ほぼ初めての訪問者に理解してもらうには、ちょっとしつこいぐらいがちょうどいいはずです。
中にはいろんなページに渡って同じ内容があると違和感を覚えたり、SEO的に問題じゃないかと心配するクライアントさんがいます。紙媒体に接する時間の長かった人は特に、かぶっている情報に違和感をおぼえるようです。
でも、訪問者がすべてのコンテンツを見てくれるわけではありません(けっこう抜けがちなポイント)。トップに書いてるから見てくれるだろう・・・と。トップページ自体、実際には数秒しか見てくれませんし、そもそもトップページを訪れない人もいます。
繰り返し発するメッセージのポイント
(当たり前だけど)時と場合によって、内容をころころ変えない
毎回ちがうことを言っていれば、一貫性がなくブレたメッセージになり伝わるどころか相手は混乱します。ある一定の人に理解してもらいたいなら、自分の仕事をシンプルな言葉で説明する必要があります。
その言葉を発している人を具体的にする(誰が)
あなたは「何を言う」かより「誰が言うか」が大切だと聞いたことはありませんか?巷にあふれる商品やサービスの差は、わずかなものです。そこに「誰が」のパーソナルが含まれると、感情が出やすくなります。ホームページでも、おぼろげな会社全体のメッセージではなく、会社内の「誰が」がはっきり分かるように注意してみてください。
発するメッセージの理由をきちんと示す
なぜそのメッセージが自分にとって大切なのか、なぜその考えが生まれたのか、といった理由やバックグラウンドを説明するのも大切です。理由があると、説得力が増して記憶に残りやすいからです。
言い回しを変えたり、表現を変えたりする
必ずしもスローガンやキャッチコピーのような定形文にする必要はありません。言い回しを少し変えてみたり表現を工夫してみてください。
大事なこと、伝えたいことを何度も伝えることで、読み手はその重要性を認識してくれるようになります。
一貫性と反復性のあるメッセージを、あなたもぜひ!