見込み客の欲しい情報を適切な言葉、レイアウト、機能で誘導する
制作の目的は、戦略・企画を一貫性をもってわかりやすく形にすることです。質のいいデザインとは、より多くの見込み客に有益な情報を提供する、商品やサービスの良さをありのままに伝える、そしてこちらの意図したゴールに到達させるものを言います。そのために、文章や色、スペース、写真を効果的に使用します。そして閲覧者が情報を見つけやすい機能性が備わっていること。さらにあなたのサイト運用をスムーズに行えることが重要になってきます。
POINT
1
お客さん目線でのメッセージをつくる
ホームページというとデザイン要素の強いイメージがありますが、ブルーチップは文章(コピー)のほうが遥かに重要だと感じています。
(もちろんデザインも重要です。デザインの変更だけで成約率が上がることもあります。)
多くの制作会社は、クライアントに用意してもらった文章や情報をホームページに載せています。それではターゲットに行動を促すことができず、成果につながりません。
ではどういったメッセージプロセスをつくればいいのか。
まず、戦略企画で決定したターゲットを意識してメッセージをつくる必要があります。特定の個人に向かって、具体的な問題を挙げ、話しかけるイメージです。友だちから相談を受けてると想像してください。
- あなたの悩みや問題を私は知っていますよ。
- その問題は◯◯◯ですね。
- なぜその問題を解決できないのでしょうか。
- どういう方法が解決の糸口になるのか。
- 私なら◯◯◯という方法でそれを解決きでます。
- なぜ解決できるって?その根拠は◯◯◯です。
- 今すぐ問い合わせしてください。
気づきませんか?
実は1〜4までは商品やサービスをまったくアピールしていません。ターゲットの悩みを知っていることと、その解決のヒントを持っていることをほのめかしているだけです。こちらが言いたいことを伝えるのでなく、お客さんの立場になって話しているのがポイントです。成約率の高いホームページや広告は、顧客目線でつくられたメッセージで構成されています。
POINT
2
何を目的にレイアウトするか
あなたも聞いたことがあると思います。人はWebサイトに訪れたとき、それが自分に関係あるかをほんの3〜5秒で判断しています。なので、ぱっと見であなたのためのサイトですよ、と分からないといけません。
また、ネット閲覧時に人は情報をしっかり読むことはありません。飛ばし読みで全体の内容を把握しようとします。脳が急いでいる状態です。ちょっとでもお客さんの頭に?が浮かぶと、欲しい情報がなさそうだと判断し、すぐ他サイトに行ってしまいます。
原則は考えさせるな!です。
なので、ターゲットがあまり馴染みのないレイアウトは、?を浮かばせる可能性があるので、避けなければいけません。特にBtoBサイトの場合、仕事中のお客さんはゆったりとサイトを見る時間がありません。
訪問したサイトが個性的で馴染みのないレイアウトだったら、どうでしょう?メニュー配置や情報の並びに戸惑うことになります。これはターゲットの年齢層にも大きく関係します。
誰に、何を、どのような順番で言えばいいのかが分かれば、レイアウトは自然と固まっていきます。
そして、お客さんにどういう行動をしてほしいか。フォームでお問い合わせをしてほしのか、メルマガに登録してほしいのか、その場で買ってほしいのか、といったゴールに短距離で誘導する必要があります。
レイアウトがターゲット心理に沿って適正に配置されていると・・・
- 経験則でどこに何のボタンがあるか分かっているので、直帰率が下がります。
- お客さんが迷わずゴールに近づいてくれるので、コンバージョンがアップします。
- 欲しい情報が探しやすいので、離脱率が下がります。
POINT
3
顧客に感じてほしいイメージを形にする
ここでやっとデザインの話がでてきます。デザインはレイアウトと似ていますが、色味やトーンと言ったほうが分かりやすいですね。よくあるケースが、自分は青が好きだから、青ベースでつくってほしい。目立たせたいから、赤の太字にしてほしい。といった要望です。
ここで抜けている視点があります。もうお気づきですか?顧客視点です。あなたの好みより、お客さんが受け取るイメージのほうが重要ということです。ここで1人のターゲットを決めたことを思い出してください。彼・彼女は普段どんな雑誌を読んでいますか?どんな服装をしていますか?どんなイメージがあれば信用してもらえますか?
そこが抜けていると、自分のためのホームページだと判断してくれません。Web制作者の嗜好が強く反映されたデザインも、顧客視点が乏しいと言えます。クリエイターの自己表現という気持ちは分かるのですが、お客さんのためのホームページである以上、その意識は的外れと言えます。
ホームページは誰のものでしょう。制作者でもなければ、あなたの会社のものでもありません。お客さんのものですね。
POINT
4
更新・運用しやすい機能性を盛り込む
ホームページは完成してからがスタートです。日々更新してお客さんに有益な情報を提供していかなければいけません。放置したままは、店舗をつくったはいいけど、商品の入れ替えがないお店と同じ状況です。実店舗では考えられないことが、ことホームページになると当たり前のように行われています。
運用の重要性はどれだけ言っても言い足りないほど。更新は基本的にクライアントさん自身で行ってもらうようにしています。CMSと言って、ブログのように簡単に更新できるシステムを入れ、日々情報提供できます。
それにより・・・
- 更新を依頼する必要がないので、ランニングコストが軽減できます。
- 発信したい情報を素早くアップできます。
- 検索サイトにやさしいシステムを使用するので、SEOに強くなります。
それにはどのコンテンツをあなたのほうで更新するのか、どういった機能が必要なのかあらかじめ整理しておく必要があります。
ブルーチップでは通常サイトなら主にワードプレスというブログシステムを使用しています。もちろん機能によって別のシステムを採用するケースもあります。