問題点の把握
半径500m圏内にライバル院が10以上も
角を曲がると治療院にぶつかる。ちょっと大げさですが、院の乱立した地域に整骨院をオープンされたクライアント。
その地域は、半径500m圏内にライバル院が10以上もあります。そんな厳しい状況で、どういう経緯でサイトをつくっていったのでしょう。
戦略・企画
ライバル院の動向で
サイトボリュームが決まる
予算がないから、まずはカンタンに始める。これは正しいのか。
ホームページを立ちあげたくても、あまり予算を捻出できないケースがあります。その場合「では予算内でつくりましょう」と提案するのはカンタンです。まずは小さく、徐々にサイトを充実させていく。そういう運用の仕方もあるでしょう。
でも、想像してください。小さな予算でつくった小さなサイトがぜんぜん集客できなかったら?
「患者さんが来ない→利益がない→集客にお金がかけられない→患者さんが来ない」のスパイラルにハマり、Webサイトは役に立たない・・・という結論にいたります。これ、よくあるケース。
予算ありきでなく、ライバルありき
こんな結果になるのは、ライバル院の存在がキーになっています。ライバル院がWebに力を入れていると、とりあえず小さくつくったサイトの集客力では対抗できません。「ライバル院の戦闘力 50」>「自院の戦闘力 30」の式。
なら更新をがんばればいいじゃないか、とお思いですか?成果の出ていないサイトを更新していくのって、けっこうツラいものがあるのです。過去に弱小なサイトをコツコツ充実させ、成果を上げていった経験のある方なら問題ないですが、なかなかそういう方は多くないはず。なので、初期制作時にライバル院の戦闘力より、同等かちょっと上ぐらいを狙っていくのがベストと考えています。「ライバル院の戦闘力 50」>「自院の戦闘力 52」
そうなると、初期制作時のボリュームは、予算ありきでなくライバルによって変わってきます。ライバルが弱ければボリュームを抑え、強ければ対抗できるコンテンツを揃えていく。これはもちろん出店地域の競争状況にも影響します。
むずかしいのは「ライバルより同等かちょっと上ぐらい」を判断することです。
「ライバルより同等かちょっと上ぐらい」を判断するプロセス
ここでやっとクライアントのおはなしに。
冒頭の問題点のとおり、治療院が乱立しています。ライバルがうじゃうじゃ。「ライバルより同等かちょっと上ぐらい」を狙っていくには、どういった点を検証すればいいのでしょうか。あまり詳しく書けないので、概要だけの明記でご了承ください。
- その地域(半径300m〜500m)のターゲットを知る。
- ライバルサイトの戦闘(集客)力を調査する
- 自院の強みを知る
- 勝算のあるコンテンツとサイトボリュームを見極める
- 予算を調整する
概要だけのリストにすると、なんのこっちゃという印象ですね。
結局何を言いたいのかというと、予算ありきのサイト制作でなく、、、
- 勝負できるコンテンツを決める
- それに合わせた予算を決める
という順番になります。
勝負できるコンテンツを用意しているから、投資した初期費用(経費じゃないです)の回収も早く済むわけです。しかも、ある程度の売上げベースができたら、落ち着いた気持ちでレベルアップ(更新)していくことができます。
結論:ライバルはWebに力を入れていないことが判明
出店地域に以前住んでいた僕のイメージでは「激戦区で厳しい地域」だったのですが、きちんと調査してみると他院はあまり集客に力を入れていないことが分かりました。イメージだけで判断するのは危ないですね。
その結果、勝算のある最低限のコンテンツで初期制作ができ、費用もかなり抑えた公開になりました。ホームページは公開したときがスタートです。更新を頻繁に行い、育てていく必要があります。このクライアントでは、コンテンツの充実のためブログを行い、見込み客に有益な情報を届けられるよう更新を進めています。
ホームページ経由での来院数も順調に伸びており、今後の成長を期待できます。